日記メイン。雑感や管理人tokiwailm(常盤いるむ)の落書きや【ぴく悪】など。サイコ○トラー某は関係ありません。


by tokiwailm
○今回のタグ改訂について

企画主として今回のタグ再定義に至った経緯を説明します。
お騒がせ本当に済みませんでした。
並びに長文ご容赦。

○前回(既に白紙撤回済み)の改訂案について。
最大の変更点は「抹消許可」タグが、
「キャラ主の許可なしにそのキャラを抹消(永久に退場させる)ことができる」
ようにする、というものでした。

まず、背景として次のルールが存在していました。
・エロ・グロはPixiv規約に反しない限り描くことが可能である。
・キャラクターは原則何度も蘇るが、(キャラ主の同意の上で)永久に退場させてもよい。
 (「改心」した場合も同様)
・これらの行為を描く方に許可する意思表示のタグとして「抹消許可」があった。
(「虐待許可」、「色事許可」、「改心許可」も同様。)

ここで「○○許可」タグの意味を考えた時に、
(A):「キャラ主の同意で○○する準備のあるキャラクターです。」
(B):「キャラ主の同意無しに自由に○○して構いません。」

二つの意味が考えられました。
そこで仮に意味を(A)と考えた時、タグがあってもなくてもキャラ主の許可が必要
となり、タグをつける意味がないのではないのか?という疑問が存在したのです。
その一方で参加者の方々は(A)(B)両方の考え方の方がいるようです。
このあたりの解釈が曖昧だったために、実際○○しようとしたときに
混乱が起こるのではないかと思い、意味をはっきりさせておくべきだ、と考えたのです。

また前々からたまに話が出ていたのですが、日常ネタが多すぎる
という意見が存在しました。
私は暗黒街が「悪役」が日常生活を営む街である、という見方もしていたので
それ自体は構わなかったのですが、言われて見れば
あまりにも平和なのもおかしな話ではあります。
危険人物や悪の組織だらけですし、イベント以外でも予期しない死や衝突
は当然、あるのではないか?
キャラクターが蘇らない厳粛な「死」を描写することも時には必要ではないか。
そんな世界観を表現する手段として、タグの意味を上記の(B)に統一しようとしたのです。
それにより「悪」的な緊張感のある交流絵が増えれば幸いでした。

しかし結果はご覧の通りです。
私自身、認識と方向性が間違っていたとしか言いようがありません。

問題点としては以下の五つ。(他にもあったでしょう)
 ①抹消に関するルールが未制定で不備があり、
  暴走的な抹消が発生する恐れがあった。
 ②抹消と殺害の違い、現在の扱いが未だ不明確な状態だった。
 ③現在進行中の企画内企画、イベントに干渉してしまう。
 ④本来「抹消」だけが問題でないのに、それを強調し、あまつさえ殺し合いを
  推奨し、日常ネタを否定すると受け取られる表現をしてしまった。
 ⑤締め切り一週間では時期が急すぎた。

また「抹消」ということは私の予想以上に、参加者にとって深刻な話である
との意見も多く、これはもう撤回しないと企画自体が大混乱に陥りかねないという結論
に至り、撤回することにしました。

○前回の内容から今回の内容まで。
色々な方の意見をメッセージ、コメント、ブログなどで拝見しました。
自分でも色々な視点から考えた結果、今回挙げた形となりました。

大きな変更点として、
永久退場(抹消と永久の改心)に関しては原則行えないことにしました。
まったく不可能ではありませんが、相当困難な条件を付加しています。

まず、永久退場の問題点について。
一旦、キャラ主の十分な了解の上なら行える、という形で残すことも考えました。
キャラの物語性の自由」という意味で制度があってもいいと思いましたし。
しかしいくらキャラ主が納得していて、その為のルールを設定していても、
周囲でそのキャラと交流したい方々に迷惑がかかるという可能性を排除できない
という問題があります。

次に『「悪」らしい世界観を演出する』ということについて。
現状の復活ありのルールの中で『悪』を演出する方法を考えていけばよい
という結論に達しました。
たとえ復活する「死」や「改心」であっても、描く人が十分に考えて描写すれば、
おのずと厳粛な、また緊張感のある物語を作ることが可能ではないでしょうか?
逆に復活しない死でも、描く方がそれを軽視していい加減に描くと、
まったく盛り上がらないものになってしまうことは言うまでもないでしょう。

また復活するのなら別の形でまた物語を描くことも出来ます。
一回きりよりその方がお得(?)だと思いませんか?

それに人の「死」は物語を盛り上げる重要な要素の一つではありますが、
それだけに頼り過ぎるのも安易というものです。
人を多く殺すこと、強いことだけが悪役としての魅力かというとそれはまた違う話ですし。
もっと別のアプローチのでの「悪」もあるはずです。
私はバリエーションが豊かな「悪」の投稿も応援したいと思うのです。

以上です。長々とお付き合い、ありがとうございました。
では未熟な企画主ではありますが、今後もなにとぞぴく悪をよろしくお願いいたします。
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# by tokiwailm | 2008-11-21 23:03 | Pixiv・ぴく悪
今回も「派閥」について。
既存の六つの派閥のうち五つは解説済み、しかし「被害者」に関してはまだでした。
ちょっと紛らわしい例も出てきたようですし、この機会に私のイメージを語っておきます。

まとめると、「被害者」と他の派閥の違いとは、
①「他の派閥と共に居た場合、優先的に襲われる。」
②「自分に対して被害が及ぶことを自力で防ぐことが不可能である。」

点にあると思われます。

①に関しては説明するまでも無いでしょう。
問題なのは②についてです。
まず企画を考えたときの「被害者」のイメージとは、
企画の原案が「Pixivの殺人鬼」であるだけに「ホラー映画などで殺される役」でした。
彼らは襲われていきなり死亡することも多いですが、
時には武器を取って反撃したり、身につけた技術で戦ったりします。

つまり「被害者」は必ずしも、戦闘技術を持たない弱者や女子供とは限りません。
時には他の派閥のキャラクターに劣らない能力を持つこともあります。
また他の派閥のキャラクターも時には被害を受けたり、殺されたりすることがありえます。
この点では、一見「被害者」と他のキャラクターに違いはないのです。
そこで私が一つの結論として考えた「違い」が前述の項目②です。

例を挙げるなら焼肉屋煉獄亭の店主、陳さん(被害者)について考えてみましょう。
彼の経営する店は頻繁に客に壊されます。
毎回それではたまりませんから、彼も用心棒を雇うなり、店を丈夫にするなり、
あらんかぎりの対策はとるでしょう。
しかしひとたび客が暴れれば、用心棒が暴れすぎたり、対策が裏目に出たりして、
・・・必ず店は壊れます。
そうならないとしたら元々客にその気が無い時か、暴れようとした客を別のキャラクターが
取り押さえた時でしょう(もちろん、一緒に暴れることもありえます)。

また別の例を挙げるとするなら、梟の館の利部さん(被害者)について。
彼女はある程度戦闘能力がありますから、襲ってきた殺人鬼や殺し屋にも善戦し、
場合によっては撃退に成功するかもしれません。
しかし一安心した所に別の加害者が現れ・・・やはり殺されてしまうでしょう。
そうならないのは、その寸前で通りすがりや仲間が助太刀した場合です。
(この場合もやはり、一緒に襲い掛かってくることもありえます。)

つまり「被害者」の運命はすべて他のキャラクターの行動にゆだねられており、
「被害者」だけでどう行動しようと、最終的な被害は防げない
のです。
逆にそうした被害を偶然以上に防げるようなら、それは「被害者」ではないのです。
他の派閥か、あるいは主人公(ヒーロー)でしょう。

以上が私の考えです。
解釈は参加者の数だけあると思いますのでこれが絶対ではないですが、参考までに。
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# by tokiwailm | 2008-11-09 18:10 | Pixiv・ぴく悪
公式のわりに頻度低くてすみません。
何か全体の進行やルール関連など、気がついたら書くということで。

さて今回は、現在6つある派閥:
「無頼徒」、「狂信者」、「殺人鬼」、「迷怪盗」、「被害者」、「無所属」
に付け加えようかと構想中(導入時期未定)の新たな派閥、
「暗居人(あんきょにん・あんきょびと)」についてです。
簡潔に言うと指名手配犯のやられ役

何故作ろうという考えに至ったか?というと、
まず、「『何してもいいのよ』と言いつつ、人のキャラには危害が加えにくい」
という意見が多いためです。
また現在進行中のイベントでキャラ同士の戦闘が結構起きており、
これがかなりキャラクター同士の交流や設定強化に役立っているように思えます。
よって、常にやられたり、殺される前提のキャラクターがいたら、
交流絵などのミニイベントに役立つのでは、と思ったのです。

あとこれは個人的な感想ですが、結構皆仲良く暮らしてしまって、
世界観のわりにスリルが少なくないかな?と。

以下に草案を示します(本番ではこれを短くまとめる予定)。

○新派閥:「暗居人」(☆構想中。導入時期未定です。)

あらゆる悪役。外の世界では暮らしにくい、いや暮らせない人々でも、
暗黒街はこれを受け入れ、一定の安住の地を与えてきた。
しかしそんな街でも受け入れられず、心安らぐ時のない者たちが居る。
丁度下水に蓋をされるように、その存在さえ認められない者たちが居る。
全てを失い、全てを拒絶し、それでも生きることをやめられない者たちが居る。
ようこそ。暗黒よりなお深い、闇の住人の世界へ。


従来の6種類の「派閥」に追加する新しい「派閥」です。
暗黒街内の特定の組織、あるいは全てと敵対する存在であり、
暗黒街の中でも一般社会でいう、重犯罪者に近い扱いを受けます。
非常に重大な事件の犯人である、全く話が通じない極悪人(モンスター)である、
人と全く相容れない異種族である・・・理由は個人それぞれでしょう。
別の言い方をすれば何のしがらみもなく、襲い掛かったり、殺したりしていいという
キャラクターです。

基本的にどんな組織にも属することができず、仲間や部下もいません。
同族がいる場合はありますが、互いに協力はしません。
他のキャラクターとは友好的どころか普通に接触を持つことも困難でしょう。
正体を隠せば話は別ですが、ばれれば全てを失います。
たまに身の回りの世話をする使用人や扶養家族がいる場合もありますが、
たいていは「被害者」で戦力にならず、しばしば足手まといになります。

最低でもひとつの大規模組織、2、3個の小規模な組織や集団、
あるいは複数の強力な個人と明確な敵対関係にあります。
キャラクターシートに明記して下さい。
その原因は並大抵の犯罪などではないのが普通です。
(他の一般キャラクターの設定を見れば分かるでしょう。)

「暗居人」に寛容である者は基本的にいません(たとえどんな悪役でも)。
「他のキャラクターに嫌われている、怖がられる」レベルの話ではないのです。
敵や攻撃的なキャラクターの前で正体がばれれば即、戦闘になりますし、
直接の敵以外からも門戸を閉ざされるか、明確な意思をもって避けられます。
「暗居人」であることは手配書や噂などで広く知られており、すぐにばれます。
買い物や住居探しなど、普通に生活をすることもままなりません。
「その腕を見込んで」仕事を依頼されるということもまずないでしょう。
「暗居人」を使おうとするのはやられ役の三流か、事情を知らない若造です。

「暗居人」のタグには自動的に「ぴく悪何してもよいのよ」を含みます。
派閥の性質上、キャラ主は何の断りもなくキャラクターが殺されたり、
酷い扱いを受けることを覚悟しておくべきでしょう。

必ずしも能力が高いとは限らず、極端な場合「被害者」並みかもしれません。
またどんなに能力が高くてもそれは全く、身の安全の保証になりません。
「暗居人」の命は常に風前の灯なのです。
しかし自殺願望者の類は「暗居人」になれません。
どんなひどい境遇でも、生き延びようとする意思だけは失わないのです。

以上です。
これはしばらく保留ですので、ご意見があればコメントかメッセージにて。
絵茶などでも意見収集する予定です。
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# by tokiwailm | 2008-11-02 22:18
前回に引き続き。
当初チャプター3の絵と一緒に、と思っていたのですが案外手間取っているので先に。
山高帽子さんやゆだいらさんの絵と微妙に設定が矛盾してしまいました(汗

チャプター2.5―ヴァルター姉妹の場合(後編)―

廃工場に隠されたPurpurrotのアジトに一行がたどり着いたのは、日の傾きかけた夕方だった。スカーレットの遺体を運び込んで、阿黒が連絡に出ようとしたところ、もう一団の仲間が沈痛な面持ちでアジトに帰ってきた。
彼らもまた、仲間の遺体を持ち帰っていた。ぶっきらぼうで金に汚いが、スカーレットを何かと気遣っていた青年、マサムネの遺体、らしい。布のかけられたそれはスカーレットの横に置かれた。無言のままの仲間を見かね、阿黒が布をめくり、そして顔をしかめた。
首と胴が、切り離されている。

やがて報告を受けて戻ってきたPurpurrotのボス、灯丈乙姫はしばしの沈黙の後、外勤組である「別働隊」に冷静かつ簡潔に指示を出し、仲間を連れ自らも外に出て行った。その場には数人の内勤組、スクエア、アプリコットの姉妹、そして二つの遺体のみが残された。

沈黙。ただ今はそれが続いている。

この暗黒街では、人が殺されるのは決して珍しいことではない。正確に把握している者などいないだろうが、犠牲者が一日三桁を数える日もあるだろう。それでもやはり苦楽を共にしてきた仲間の死は、この街の生活で心の麻痺した者にも、圧倒的な現実となって暗い影を落とす。
いっその事、狂った殺人鬼にでもなってしまえば、そんな感傷を感じることもないだろう。または先ほどの乙姫のように、そんな感情も理性で押し殺し、毅然と振舞うか…だが万人がそうできるはずもない。
今スカーレットのまわりを囲んでいる仲間たち、そしてアプリコットの姉妹もそうであった。

どれほどの沈黙が続いただろう?やがてミモザが口を開いた。
「・・・だから・・・」
自然と何人かの視線が彼女を向く。彼女は一同に背を向け、部屋の隅でひざを抱えて座り込んでいる。
「だから・・・こんな街、とっとと出て行けって言うのよ。」
そんな彼女を壁に身をもたげていた長身の女性が答えた。
「・・・こんな時にまで寝ぼけたこと言ってるんじゃないよ。」
彼女もまたアプリコットの姉妹の一人、ミカエラである。Purpurrotに「仕事」で来ていたところ、偶然この場に出くわしたらしい。どうもこの姉妹は何かと引かれ合ってしまうらしい。手にした酒瓶をせわしなく口に運ぶ彼女の傍らには、既に2,3本の酒瓶が転がっていた。
ミカエラの言葉を聞いているのかいないのか、ミモザがまたつぶやく。
「・・・棺を運ぶのにはもう飽きたわよ・・・」
先ほどまでの雰囲気はどうしたのか、非常に暗く、嘲る様な口調だ。スカーレットが死んだせいだけではない。付き合いの長い者なら知っているだろう。これが酒を飲んでいない、本来の彼女なのだ。
「アンタねぇ・・・」
不機嫌な表情でずかずかとミカエラが近寄る。ミモザはさらに続けた。
「まったく、面倒見きれないわよ。やんちゃだの、命知らずだの・・・キチガイだの・・・」
「いい加減にしときな。」
ミカエラがミモザの肩に手をかける。ミモザは首だけ振り返り、暗い目で答えた。
「・・・そうそう。騒ぎの片棒担いでる、金の亡者もいたわね。」
「黙れ。」
「・・・あ~あ。・・・うちら姉妹にまともなのはいないのかねぇ。」
「・・・黙れっつってんだろ!」
ミカエラがミモザの襟首をつかんで持ち上げる。
「外でヌクヌクと暮らしていい子ちゃんしてるアンタに何が分かるんだ!え!?」
「ガーベラ!」
たまりかねたニードレットがミカエラを制止する。ガーベラはミカエラの姉妹の間での通称だ。構わずにミカエラがまくし立てる。
「話に聞いてるだろ!前に金持ちに拾われて、外へ養子に出た妹のこと!
 姉妹揃って、花束とプレゼント持って、笑顔で送り出したさ!
 ところが一週間も経たずに、家族全員バラしてこの街に逆戻りだ!
 ・・・ここでしか生きられないんだよ!アタシ達は・・・!」
言葉の最後には怒りより口惜しさがにじんでいた。しばし大人しく聞いていたミモザだったが、やがて口元を皮肉げに歪めて答えた。
「だからぁ?お互いダメ同士仲良くやろうってワケぇ?」

「て、め、え、ぇ・・・」
いよいよ真っ赤になったミカエラがミモザを睨みつける。一方のミモザはそんなこともどこ吹く風か、ヘラヘラ笑っている。
どこからか、不気味なうなり声が聞こえてきた。・・・ミカエラの脚からだ。それが何を意味するか分かったニードレットは慌てて止めに入ろうとしたが、既にミカエラは大きく脚を振りかぶっていた。

「うるせえぞ!」
低く、ドスの利いた声に一同は思わず動きを止めた。声の主はスクエアだ。
「さっきから黙って聞いてりゃ、女が腐ったみてぇにグチャグチャと・・・」
腰を上げてミカエラとミモザに近づく。
「そりゃここで暮らしてりゃ危険なことばかりだ。最悪、死ぬかもしれねぇ。
 それに住んでる奴だって、どうしようもねぇロクデナシばかりかもしれねぇ。」
二人の近くで足を止め、見上げて語りかける。
「だがな、お前らはマーフィーホームでパパンに何を習った?
 酒飲んで愚痴ってウサ晴らしすることか?
 それとも自分に閉じこもって逃げ隠れることか?
 ・・・違うだろ!」
ミカエラは一転して、神妙な面持ちだ。ニードレットとルキアも、注目している。
「お前らは例え『娘』といっても、あの偉大なアプリコット・ヴァンドーラの教え子なんだ。
 もっと誇りをもって行動しやがれ! 考えろ! 自分が今本当にやるべき事を!」

ミカエラはミモザを放し、無言でスクエアに礼をすると、酒瓶を携え外へ出て行った。ミモザは床にへたりこみ、しばし困ったように頭をかいていたが、やがて立ち上がり、外へ向かおうとした。
「おい姉ちゃん、忘れ物だぜ・・・お、あったあった。」
スクエアが椅子によじ登って戸棚から何かを探し出し、ミモザに投げ渡した。緑色の酒瓶だ。
「ミカエラの好みの酒なんだってな。前に一緒に飲んだとき言ってたぜ。
 あんたにも飲ませてやりたいってな。何より、まず一杯やれや。
 いつまでもそんな暗いツラされちゃ、鬱陶しくて仕方ねえぜ。」
ミモザは少々照れたような表情でそれを受け取ると、これまた無言で外へ出て行った。

「何だかんだ言って、似たもの同士なんだな・・・」
スクエアはつぶやき、再び二つの遺体の元に戻った。
「おいおいオッサン、酒の代金は後できっちり払ってもらうぜ?
 ・・・というか、今出せ。」

彼、マサムネが生きていたら多分こう言っただろう。
もちろん、その言葉は無い。その口は何かを言いかけたような形で硬直している。
彼は最期に、誰に、何を言いたかったのだろう?
同じ仲間である彼女、スカーレットとはあの世で会えただろうか?
「下らねぇ。そんなこと考えたって一銭にもならねーぜ。」
だけど今は、そんな下らないことでも思いを馳せてやることが、この街でのせめてもの流儀なのかもしれない。

(BN3へ続く。)

以上、長々と失礼しました。ミカエラの言う「出戻り娘」は誰のことか?については特に考えてません。既出のキャラかもしれませんし、まだ出ていないキャラかもしれません。
というかミモザのシラフ酷いですが、姉妹共々、色々と複雑なキャラクターなのです。このあたりは今後うまく表現していきたいところ。
余談ですがミカエラのシラフはデレ、というかさみしがりの泣き虫です。
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# by tokiwailm | 2008-10-28 22:59 | Pixiv・ぴく悪
「ぴく悪」内イベント、「Blood Night」に関して、チャプター2と3の中間における
うちのキャラクターの行動を、小説らしきものにしてみました。
考えてみると至極長くなってしまい、漫画ではちょっと無理っぽかったので(汗
書いてみると色々イメージが多くなり小説でも長くなってしまった罠。
前・後編ということで。
他の方のキャラクターさんも色々借りております。
ありがとうございます。m(_ _)mでは、拙作ながら。


チャプター2.5―ヴァルター姉妹の場合―

雑居ビルの立ち並ぶ裏通りを一人の男が鼻歌交じりに歩いていた。紺のスーツにネクタイというごく普通のサラリーマン然とした格好だが、整った髪形と顔立ちは清潔感を漂わせている。
視界に入ったものに、ふと彼は足を止めた。道端に大量の赤い液体がぶちまけられている。ちょっとみれば分かる。血の跡だ。まだ新しい。
しかし彼は驚く風もなく、しばらくあたりを見ただけでまた歩き出した。血と分からなかった訳ではない。「外」の街でこのようなことがあれば、即刻警察を呼ぶことになろうことも無論理解している。しかしこのようなことは日常茶飯事なのだ。この街では。
それに血の跡を見つけるのが彼の仕事ではない。彼の見つけるべきは、その血の主。死体だ。この街の住民の多くと同様、彼もまたまっとうな商売の人間でない。
穂積賢司、25歳。職業:黄泉坂CS社員(死体回収業)。

そんな彼を路地の影からうかがう二人がいた。
一人は年の頃十代半ばか、白を基調としたドレス、黄色いバラの飾りのついた白のキャプリーヌ。その顔や手も雪のように白い。両家の令嬢をほうふつとさせる可憐な少女だ。しかし豊かな長髪もまた老婆のように白く、その目は驚いたことに、白目が赤く、瞳が白い。何よりその手にした、赤黒いしみのついたバールは彼女がただの少女ではないことを物語っている。
もう一人も変わった人物だ。いや、「人物」と呼ぶべきか?黒いソフト帽に黒のサングラス、黒のスーツ、そして黒光りする拳銃。上から下まで黒尽くめの格好はアクション映画にでも出てきそうな、まさにギャングだ。しかしその身長は1メートルほどしかなく、頭から腰まで全く同じ太さである。手足も棒のように細く、まるで子供向けの漫画から飛び出してきたかのような姿だ。

「よし、ルキア。いち、に、のさんで飛び出すぞ。」
そのコミカルな外見に似合わぬ渋く、張りのある声で男が口を開いた。
「分かりましたわ、スクエアおじ様。」
ルキアと呼ばれた少女は薄く笑みを浮かべつつバールを握り直す。
「いち、」
それに気付かない様子で、穂積が彼らの潜む路地に近づく。
「にの・・・」
刹那。

その後ろの暗闇から不意に、二本の黒い手が二人に伸びた。
「わ!!」
「きゃ!?」 「!!!ッ・・・ぐは?」
緊張の一瞬にタイミングよく驚かされ、二人はバランスを崩し道路に折り重なった。
「ね?驚いた?ね、ね?」
暗闇から現れたのは化け物でなければ、怪しげな暗殺者でもなかった。年のころ二十歳頃か、赤毛の女性が子供のように騒いでいる。ルキアと同じく、かつて暗黒街に存在した孤児院、マーフィーホームの出身者。―現在は「アプリコットマーフィーの娘」と呼ばれている―その一員、ミモザだ。
穂積は目の前に突然現れた珍客たちにしばし呆然としていたが、それらが何者かを察知すると、身をひるがえし駆け出した。
「くそっ、てめぇ待ちやがれ!」
ルキアの下敷きになったままスクエアは拳銃を構え、発砲した。続いてルキアもどこからか取り出した大きな鉄釘を投げつける。しかしその無理な体勢で狙いが定まるはずもなく、穂積の体をわずかにかすめたのみに終わった。

「まったく…あんたのおかげで獲物に逃げられたじゃないか!」
これまた漫画のように頭から湯気をぷんすか出しながら、スクエアが吐き捨てた。
「…でぇ、小夜子さんとこのバイトは順調なの?」
「ってお前ヒトの話を聞けッ!」
ミモザはスクエアをまるで無視してルキアに話しかけている。
「ええ、皆さん優しいですし…」
そう答えるルキアはわずかに顔をしかめている。まだ日も高いというのに、相当酒臭い。今日が特別なわけでなく、彼女はいつもこうなのだ。現に今も、漢字の書かれた酒瓶を片手に携え時折口に運んでいる。
(「…マーフィーのパパンとやらは娘に何を教えてんだ…」)心の中でスクエアは毒づいた。彼女らの前で実際に「パパン」の悪口など口に出せば、良くて半殺しだ。

そんなこんなでミモザが先ほどの酒瓶を空にし、二本目を半分ほどあけた頃。ミモザは通りの向こうを進む人影を見つけ、そちらに駆け出した。
「おっ?ニードレットちゃんとスカーレットちゃんも発見!とっつげきぃ!」
彼女が突撃する先には三人の人物がいた。
先頭を歩くのはショートカットに眼鏡をかけた真面目そうな女性だ。その服は安全ピンや針、大きなリボンといった小物で派手に飾り付けられている。彼女もまた、アプリコットマーフィーの娘の一人。何でも屋・Purpurrotに所属するニードレットである。
そのやや後ろを、少女を背負った大柄な男が続く。彼もPurpurrotの構成員、阿黒だ。スクエアと同様に黒づくめの格好だが、もちろん普通の、やや精悍な体型をしている。
彼に背負われている小柄で細身な少女の名はスカーレット。アプリコットマーフィーの娘の一人で、やはりPurpurrotの構成員。見た目は幼いが、赤い服と鳥の頭蓋骨を模した仮面、両手の鉄の爪をトレードマークとする、怪力の殺人鬼だ。
服以外も赤黒い血で汚れており、道に点々と跡を残しているが、おおかた今日も人を殺して返り血をたっぷり浴びたのだろう。今は阿黒の背で寝ているのだろうか、顔を伏せたまま動かない。

ミモザの接近に気付き、ニードレットと阿黒は振り向いた。スカーレットは動かない。
「よぉーニードレットちゃん久しぶりぃ!元気してたぁ?」
満面の笑顔で話かけるミモザにニードレットは戸惑った表情だ。同じアプリコットの姉妹としては久々の再開を喜んでもよさそうなものだが。
「お~、スカーレットちゃんはイケメンにおんぶされておねむかい?」
阿黒は戸惑いを通り越してむすっとした表情だ。スカーレットは依然として動かない。
どこか、様子がおかしい。
「まったく、うらやましいぞ!この、甘えん坊が!」
ニードレットが制止するより先に、ミモザがスカーレットの頭を軽く小突いた。スカーレットはやはり、反応しない。それどころか力なく、がっくりと首をうなだれた。微笑むように薄く開いている目と唇に、生気はない。
「え゛!?」
ミモザが小突いた時のままの姿勢で固まる。
「え?」
ミモザは物問いたげにニードレットの方を見るが、黙って顔を背けられてしまった。
「えぇ~!?」
ようやく目の前の事態を理解しかけたようで、みるみる顔が青ざめていく。スクエアもそれを察知したようで、無言で帽子を引き下げた。ルキアは何やらただ事でないことは分かったようだが、まだそれには気付いていないようだ。

阿黒に背負われていたスカーレットが、既に死んでいることに。

酒瓶がミモザの手から滑り落ち、がしゃんと音を立て割れた。

(後編に続く)
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# by tokiwailm | 2008-10-25 12:27 | Pixiv・ぴく悪
前回に続き暗黒街のイメージを。
以下はあくまで企画主(設定好き)の妄想ですので、
どれかが公式というわけではないです。今の所は。

①暗黒街≒香港九龍城要塞やゴッサムシティみたいなところ。
現代の大都市の中にあるんだけど、そこだけ妙に薄暗く、カオスな一角がある。
又は街全体がそうである・・・。そういうイメージです。
現実にある街だけど、そこだけ外界と違う治外法権的な場所というわけです。
比較的身近な感じですが、現実にある以上、ある程度の制限はあることになります。
ひょっとすると「北斗の拳」みたく世界全体がそうなっているのかもしれません・・・

②暗黒街≒ラピュタやムー大陸みたいなところ。
色々な国籍のキャラが出てきて、結局どこなのよ?となったとき考えたイメージ。
どこの国の領土でもないところに不思議な都市がある、というわけです。
だからといってラピュタは光景を想像すると凄すぎますが。
というかどうやって行き来しているのやら。

③暗黒街≒すずめのお宿や妖怪横丁みたいなところ。
あまりに治外法権すぎるので、これはもうこの世ではないのでは、と考えたもの。
悪人ばかりが住んでいる、異次元の隠れ里的なイメージです。
特定の条件を満たしたものだけが招かれたり、行き来できるといった
ファンタジー色の強い設定。
自由だけど、通常のヤクザ稼業はかえってやりにくいかも・・・。

④暗黒街≒魔物の潜む霊境、あるいは汚染区域
何でこんなに悪人が集まっているんだ?という疑問から考えたもの。
通常の社会では暮らせない人々が、一般人は近づかない場所に寄り集まって行き、
やがてそこに暗黒街が出来上がった、というイメージです。
元は霊場などの禁足地であったり、放射能事故で無人化している場所だったり・・・
実は悪役たちはそういった脅威に日々蝕まれているのかもしれません。
「ぴく森」の未来の姿が実は「ぴく悪」だったりして・・・(※あくまで妄想です!)

長々とすみません。まぁ、これらはあくまで個人的なイメージです。
結局は、参加者の方々でイメージを作ってもらっていいと思います。
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# by tokiwailm | 2008-10-20 20:55 | Pixiv・ぴく悪
ぴく悪についての企画主雑記その②。
今回は「Pixivの暗黒街」というタイトルと「暗黒街」のイメージについて。

前回書いた通り、元は「Pixivの殺人鬼(仮)」が原案のこの企画。
悪役総合、ということで新タイトルを考えることになりました。
ストレートだと「Pixivの悪役」になってしまうのですが、
それだと何だか間の抜けた感じがしたので断念。

そこで、悪役と言えば裏社会だろう、そこから連想して「暗黒街」となりました。
「Pixivの暗黒街」という字句としての収まりのよさもありましたし。
(まぁこの後のキャラ背景の「Villians」を考案するのに苦労するハメになったのですが)

という訳なので実は当初、「暗黒街」というのは単にタイトルだけの存在で、
どこかに街があってそこが「暗黒街」、ということは想定していなかったのです。
しかし悪役の集団がある以上、街の実体がある方がやりやすいのは事実でして、
企画が進むにつれ「どこかにある街である」というのは周知の事実となってます。

私個人の考えているイメージ(公式ではない)はいくつかあるのですが、
長くなってしまったのでまた次回。
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# by tokiwailm | 2008-10-17 22:12 | Pixiv・ぴく悪
一ヶ月以上放置状態(汗)のブログを再開です。

そこで、ぴく悪、ことイラスト系コミュニティサイト「Pixiv」内の企画
「Pixivの暗黒街」の記事も順次、ここに載せていくことにしました。
こちらでは文章中心で、企画主側の感想や企画の運営について、
また私個人のキャラについてなども色々語っていく予定です。

今回はまず、ラジオや先日のスカイプ会議で聞いた方も居るでしょうが、
企画のあらましを。
事の起こりは本来、全く悪役と関係ないジャンルのあるネットラジオの番組からでした。
ケモノ関係の人はご存知かもしれません、亡田青次氏の「けもらじ」です。
(しかし第四回最終回で掲示板も消失・・・惜しいラジオを亡くしました。)
勝手ながら視聴者の中では常連を自負していた私ですが、
今年春の辺り放送者の亡田氏がPixivに登録(現在ではラジオ同様撤退…(ノд T))
したことから関連の話題が出始め、中には「企画をやらないか」という話題も。

そんな中で候補に上がったのが「Pixivの殺人鬼(仮)」というもの。
これが後のぴく悪の原型です。
「キャラ同士で殺しあってもいい、ただしキャラクターは何度でも蘇る」
というルールも実は亡田氏の考案でした。

話は盛り上がったものの、いざ本気でやるか?となると当の亡田氏も「駄目かな~」
と遠慮し、視聴者からも手が上がらず。
このラジオ、何回か「最終回」と称して後継者を募集も、誰も手を上げない、という
お約束のパターンがあったりもしました。
そこで私的には「いつまでも亡田氏に負担をかけてはいかんな」と思い、
とりあえずの設定をまとめてみたのです。

しかし改めて見てみると、想像される内容のグロさ、違法(っぽい)性、危なさから、
このまま開始したら色々な意味で問題が出たり、下手すれば運営に怒られる、
という事態も想像できました。
そこで枠を「殺人鬼」以外の様々な「悪役」に広げ危険色(?)を薄めて、
それにあわせルールをまとめたのが現在の企画「ぴく悪」、というわけです。

こうしてぴく悪は始まりました。
次回以降はルール設定では書ききれなかったイメージなども書いていこうかと思います。
あと、今回のように一部ラジオの内容も載せていく予定です。
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# by tokiwailm | 2008-10-15 20:49 | Pixiv・ぴく悪

Pixiv絵その⑤。

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五枚目はミミロップ擬人化、のはずだった絵。
人気がある分結構描きつくされている感があり、それならば、
とケモノ要素を思いっきり排除して考えた覚えがあります。
結果全くの人間に。ファーの辺りに名残があるかな、程度。
あと、このとき椎名林檎の曲を聴いていてかなり影響を受けていたり。
リアルよりの人間絵は全く描いていなかったのでこれも楽しい絵ではありました。

Pixivの暗黒街(ぴく悪)、思ったより参加者が多く企画主としては
嬉しいやら、忙しいやら。
しかし作品内容しかり、女性参加者が予想外に多いのもしかり、
何かと新鮮な事が多いです。
やはり、限られたジャンルでなく外に出ることは重要と改めて感じました。

同じPixivの話ながら、リアル弟のページにブログのリンクが載っているのを発見、
早速訪問してみました。
印象深かったのは絵より文章。思った以上にしっかりしている。
彼の人生観というか、日々の心がけというか、そういうものが端々から感じられました。
私より早く進路を決め、一人暮らしを始めた経験差ということか・・・
色々な面で自分を見つめ直す、今日この頃です。
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# by tokiwailm | 2008-09-03 20:26 | ケモノ雑記・絵
インターネットラジオ、「ひつらじ the First」放送します。
8/30(土)22:00より放送予定。
掲示板「ひつじ板」。放送開始後、アドレスはこの掲示板を参照して下さい。
ネタ振り、スカイプで出演も募集。
「ひつじらじ」だと語呂が悪いので「ひつらじ」にしました。
予定、はあまり決めてませんがもうすぐHP開設4周年ですし、
何かやっておこうか、と思ったので。
健忘症なのでうっかり前回と同じネタ話すかもしれませんが、ご容赦。

24:10頃放送終了。リスナーの皆さん、ありがとうございました。

追記:
Pixivで「Pixivの暗黒街」(ぴく悪)を開催中です。
悪役を描いてもらい、互いに交流したり、殺しあったり(!?)させようという
色々ギリギリな企画。
企画と悪役に興味のある方は是非。
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# by tokiwailm | 2008-08-27 19:37 | ネット関連