日記メイン。雑感や管理人tokiwailm(常盤いるむ)の落書きや【ぴく悪】など。サイコ○トラー某は関係ありません。


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狐はなぜ美女に化けるか…和漢三才図会より。

平凡社から出ている東洋文庫というシリーズ(?)があります。
古今東西のアジアの文学、民俗系の文章を完訳、現代語訳したシリーズで、
今回紹介する「和漢三才図会」の他「千夜一夜物語」、「マハーバーラタ」など
他では中々完訳版にお目にかかれない作品もあります。

大部分はお堅い内容ばかりで決して面白いものではないのですが、
中には興味深いものもあり、今回紹介する「和漢三才図会」もその一つ。
これは江戸時代、寺島良庵によってまとめられた一種の百科事典のようなもので、
当時知られていた動物、植物、民俗や地誌、医学などあらゆる事が記されています。
江戸時代のことなので当然怪しい情報もありますが、
(動物の項に麒麟や川太郎(河童)が当然のように載っているなど)
その時代と現代の視点の違いを比べるのがけっこう面白いです。
また現代ではあまり知られていない意外な「トリビア」もあったりします。
今回その一つを紹介してみたいと思います。

「狐」の項ですが、形や行動の他に当然化ける事に関する話題もあります。
ここで「狐はなぜ美女に化けて男を惑わすのか」という話題があるのですが、これに対し
「狐は本来『陰』に属するものであるから、『陽』を得て初めて成るものであるからである。だから牡狐であっても必ず女の姿になって男を惑わす。」
との考えが述べられています。

つまりこの考えでいくと「狐娘萌え~。」とか言っていてもあんたその娘、本来は牡かもよ、と。気味の悪い話ですね。まあ伝承では男に化ける狐も決して少なくないので全てがそうではないんでしょうが…。
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by tokiwailm | 2005-01-09 20:57 | ケモノ雑記・絵